科学・産業史

農業・漁業・栄養学から読み解く日本人の食事史

日本の食事は、農業・漁業・畜産という生産構造の変化に結び付いている。さらに「何を良い食事とみなすか」という栄養観から西洋栄養学の導入と、戦後のGHQによる食事指導によって、大きく再定義された。本稿では、作物生産量・供給量の時系列変化、食料自...
科学・産業史

鉄道工学の歴史

鉄道は単なる乗り物ではない。材料工学・機械工学・土木工学・電気工学・空気力学が一体となった巨大なシステムであり、その発展の歴史は人類の技術史そのものを映している。起源—鉱山の馬車から蒸気機関車へ鉄道の起源は16〜17世紀ヨーロッパの鉱山にさ...
教育

理科の知識は大人になってどれだけ残っている?

私たちは義務教育で、エネルギー、力学、化学変化、生物の体のしくみ、天気といった、生活に直結する科学の原理を学んできました。しかし、学校を卒業した後、これらの知識はどれほど私たちの中に残っているのでしょうか。実は多くのデータは、義務教育で一度...
科学・産業史

疫学の歴史と方法論─ 人類と感染症の闘いを科学に変えた軌跡 ─

疫学とは、集団における疾病の分布とその決定因子を研究し、健康増進のためにその知識を応用する科学である。個人の病気を診る臨床医学とは異なり、疫学は「集団」を単位として、なぜある人々が病気になり、ある人々がならないのかを問い続けてきた。その問い...
科学リテラシー

医薬品と健康診断の理解のための基礎知識

薬剤師から「この薬は○○を抑える働きがあります」と説明を受けても、具体的にどういう仕組みで効くのかわからないまま飲んでいる人は多いのではないでしょうか。また、健康診断で「肝機能の数値が高い」と言われても、それが服用している薬と関係があるのか...
科学リテラシー

リスクを数字で捉える

日常的に「危ない」「安全だ」と言いますが、その判断の根拠は何でしょうか。感覚だけでは不十分です。リスクを定量的に捉える必要があります。リスクは確率で表現できます。「100人に1人」は1%、「10万人に1人」は0.001%です。しかし、同じリ...
科学・産業史

科学が明らかにする日本の古代史ー考古学で用いられる科学ー

「考古学」と聞くと、土器や遺跡を発掘し年代順に並べる伝統的な学問を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし現代の考古学は、物理学・化学・生物学・地学といった自然科学の手法を取り入れた解析が進んでいます。文献記録が乏しい古代において、これらの科学...
科学・産業史

危険・汚染・死を誰が引き受けるか|NIMBYの歴史

「総論賛成、各論反対」「原子力発電所は必要だと思う。ただ、うちの近くには建てないでほしい」「ゴミ処理場は社会に不可欠だ。でも、うちの地域には絶対反対」このような主張を、英語ではNIMBY(Not In My Back Yard)と呼ぶ。「自...
教育

工学部の成立史|職人の知が学問に至った経緯とその課題

工学部を卒業してから工場に配属されると、「大学で習ったことが役に立たない」と感じる人が多いものです。それはなぜでしょうか。その理由は、工学教育が「研究開発」を前提に設計されており、卒業生の主要な配属先である「工場の運営・管理」に必要な知識(...
科学リテラシー

発明はパターン化されていた|問題解決方法を科学する

「画期的なアイデアは天才のひらめきから生まれる」――私たちは漠然とそう考えがちです。しかし、数十万件、最終的には250万件にも及ぶ特許を詳細に分析した結果、発明の発想には「パターン」があることがわかりました。本記事では、旧ソ連で生まれた発明...