私たちの身の回りでは、コーヒーが自然に冷めても、勝手に温まることはありません。このように「熱」が一方向にしか流れない背景には、物理学の根本原理である 熱力学 の法則が隠れています。
はじめに:熱力学とは何か
コーヒーは自然に冷めるが、冷めたコーヒーが勝手に温まることはない。冷蔵庫は電気がなければ冷えない。エアコンは部屋を冷やす一方で、室外機から熱風を吐き出す。これらの現象を支配する原理こそが熱力学である。
工場やビルのエネルギー管理では、ボイラの効率、冷凍機の性能、排熱の回収、断熱の設計など、すべてが熱力学の応用である。本稿では、システム思考に基づいて熱力学の本質を解説し、実務で使える理解への道筋を示す。
第1章:熱力学の立ち位置—システム科学としての視点
1.1 物理学における独自性
熱力学は他の物理学分野とは根本的に異なるアプローチを取る。
力学は物体の運動を追跡し、位置や速度を計算する。電磁気学は電荷や電流という担い手の振る舞いを追う。一方で熱力学は、中身が何かを問わず、「状態」「やりとり」「限界」だけを見る。
熱力学は徹底してブラックボックス的である。分子がどう動いているかは見ずに、システムに出入りするエネルギーと、その結果としての状態変化だけを扱う。この抽象性が、あらゆる熱機関、冷凍機、化学プラントに普遍的に適用できる強みとなっている。
1.2 システム・境界・外界の三点セット
熱力学では必ず以下の三つを定義する。
システムは解析対象である。それはコップの水かもしれないし、エンジンかもしれないし、工場全体かもしれない。
境界はシステムの範囲をどこまでとするかの線引きである。
外界は境界の外側すべてを指す。
境界の引き方によって、エネルギーや物質の出入りが決まる。これは電気回路で「どこを一つの回路とみなすか」を決めるのと似ている。
システムの分類を見てみよう。
孤立系ではエネルギーも物質も出入りしない。理想的な魔法瓶がこれに近い。
閉鎖系ではエネルギーは出入りするが、物質は出入りしない。密閉容器内の気体がこれにあたる。
開放系ではエネルギーも物質も出入りする。エンジン、人体、化学プラントはすべて開放系である。
エネルギー管理では、設備全体を開放系として扱い、入力である燃料、電力、蒸気と、出力である製品、排熱、排ガスを収支管理することが基本となる。
第2章:熱力学第1法則—エネルギー保存は「帳簿管理」
2.1 第1法則の本質
熱力学第1法則は極めて素朴な原理である。
エネルギーは形を変えるだけで、消えもしないし勝手に増えもしない
システムのエネルギー収支は、内部エネルギーの変化が、入ってくる熱から出ていく仕事を引いたものに等しいという関係で表される。
これは家計簿や会計帳簿と同じ構造である。収入として熱や仕事が入り、支出として熱や仕事が出て、残高として内部エネルギーが増減する。
2.2 エネルギー管理における第1法則
工場やプラントでは、第1法則に基づいてエネルギーバランスを取る。
ボイラであれば、入力エネルギーである燃料が、蒸気の保有熱、排ガス損失、放熱損失に分配される。
冷凍機であれば、電力入力が、蒸発器で吸収した熱と凝縮器で放出した熱の差に等しい。
第1法則は「量」の保存則であり、エネルギーがどこへ行ったかを追跡する。しかし、保存則だけでは「なぜ元に戻らないのか」は説明できない。
第3章:保存則だけでは説明できない世界
3.1 向きの問題
エネルギーは保存されているのに、なぜ以下のような現象が起きるのか。
熱いコーヒーは自然に冷めるが、逆は起きない。摩擦で出た熱は、勝手に集まって仕事に戻らない。圧縮空気を解放すると膨張するが、勝手に圧縮されることはない。
保存則だけでは「向き」が決まらない。ここで登場するのがエントロピーである。
第4章:エントロピー—「使えなさ」の指標
4.1 エントロピーの実践的理解
エントロピーはよく「乱雑さ」と説明されるが、エネルギー管理の文脈では以下の理解が実践的である。
エントロピーとは、**「そのエネルギーがもうどれだけ自由に使えなくなったか」**を測る指標である。
あるいは、**「元に戻すために、どれだけ追加の操作が必要か」**を示す量である。
4.2 直感的な例
高温と低温が分かれている状態を考えよう。温度差があり、仕事が取り出せる。これは低エントロピー状態である。
混ざって同じ温度になった状態では、もう仕事は取り出せない。これは高エントロピー状態である。
エネルギーの量は同じでも、使えるエネルギーは減っている。この「使えなさ」の増大がエントロピー増大である。
4.3 具体例:蒸気と温排水
高温蒸気は発電タービンを回せる。これは低エントロピーで高品位なエネルギーである。
温排水は同じ熱量を持っていても、仕事にはほとんど使えない。これは高エントロピーで低品位なエネルギーである。
排熱回収が困難な理由は、エネルギー量が少ないからではなく、エネルギーの質(品位)が低いからである。
第5章:熱力学第2法則—エントロピーは勝手に減らない
5.1 第2法則の意味
熱力学第2法則を平易に表現すると、
孤立したシステムでは、エントロピーは減らない
これが意味することは深遠である。完全なリサイクルはできない。永久機関は作れない。時間には向きがある。
5.2 エネルギー管理への含意
ボイラ効率が百パーセントにならない理由を考えてみよう。燃焼ガスの高温熱が、煙突から捨てられる際にエントロピーが増大する。熱を完全に回収しようとすると、温度差が小さくなり、伝熱速度が低下する。これは物理法則上の限界である。
冷凍機に電力が必要な理由も同じである。熱は自然に高温から低温へ流れる。逆向きに、低温から高温へ熱を汲み上げるには、エネルギーを投入してエントロピーを別の場所で増やす必要がある。
排熱回収の限界も理解できる。低温排熱は、エントロピーが高いため、そのままでは仕事に変換できない。温度差を作り出す工夫、たとえばヒートポンプなどが必要となる。
第6章:四つの状態変化—理想操作の部品
6.1 基本的な状態変化
熱力学で扱う四つの理想的な状態変化は、自然界が勝手に起こす現象ではなく、人間が制御しやすい理想操作である。
等温変化は温度を一定に保つ変化である。大きな熱源と接触させることで実現する。
等圧変化は圧力を一定に保つ変化である。大気に開放した系やピストンで実現する。
等積変化は体積を一定に保つ変化である。密閉容器で実現する。
断熱変化は熱の出入りをなくした変化である。急速な圧縮や膨張がこれに近い。
これらは電気回路における抵抗、コンデンサ、コイルのような「基本部品」に相当する。
6.2 エネルギー管理における応用
ガスタービンは、断熱圧縮、等圧加熱、断熱膨張、等圧冷却という四つの過程を組み合わせている。
蒸気タービンは、等圧加熱をボイラで行い、断熱膨張をタービンで行い、等圧冷却を復水器で行い、等エントロピー圧縮を給水ポンプで行う。
冷凍サイクルは、断熱圧縮を圧縮機で行い、等圧凝縮を凝縮器で行い、等エンタルピー膨張を膨張弁で行い、等圧蒸発を蒸発器で行う。
これらのサイクルは、理想的な状態変化を組み合わせて構成される。
第7章:熱機関と冷凍機—エントロピーのやりくり装置
7.1 熱機関の原理
熱機関、すなわちエンジンやタービンは、高温源から低温源へ熱が流れる過程で、一部を仕事に変換する装置である。
理論上の最大効率であるカルノー効率は、高温源の温度と低温源の温度の比で決まる。高温源が高いほど、低温源が低いほど、効率は向上する。
実践的には、超臨界蒸気やガスタービンの高温化によって高温源を上げ、復水器の真空度向上によって低温源を下げることで、効率を高める。
ただし、現実の機関では、摩擦や伝熱抵抗などの不可逆損失があるため、カルノー効率には到達しない。
7.2 冷凍機・ヒートポンプの原理
冷凍機は「熱の逆流ポンプ」である。エントロピー的に不自然なことをするため、外から仕事を投入する。
冷凍機の性能を表す成績係数、つまりCOPは、移動した熱量を投入した電力で割ったものである。
家庭用エアコンのCOPは三から五程度である。これは、一キロワットの電力で三から五キロワット分の冷暖房効果が得られることを意味する。
ヒートポンプ給湯器のCOPは三から四程度で、電気温水器の三から四倍効率的である。
COPが一を超えるのは、エネルギーを作り出しているのではなく、既存の熱を移動させているからである。
7.3 エントロピーの代償
重要な原則がある。室内のエントロピーを減らす、つまり冷却や整理をするには、別の場所でより多くエントロピーを増やす必要がある。
エアコンの例で考えると、室内の熱吸収と圧縮機の電力の和が、室外への放熱に等しい。室内が冷える分、室外はそれ以上に熱くなる。これがヒートアイランド現象の一因である。
第8章:熱の移動—伝導・対流・放射
8.1 三つの伝熱経路
熱は三つの経路を通じて移動する。エネルギー管理では、これらを制御することが重要である。
伝導は物質内を直接伝わる方法で、分子の振動が隣へ伝播することで起こる。
対流は流体が動いて熱を運ぶ方法で、温まった空気や水が移動することで起こる。
放射は電磁波、つまり赤外線として空間を伝わる方法で、媒体を必要としない。
8.2 熱伝導率と断熱設計
物質によって熱の伝わりやすさは大きく異なる。
銅は熱伝導率が最も高く、398W/m·Kである。鉄は80W/m·Kで銅の約五分の一である。コンクリートは1.6W/m·K、木材は0.15W/m·Kとさらに低い。
断熱材であるグラスウールは0.04W/m·K、空気は0.024W/m·Kで最も低い。
断熱設計の原理は、空気層を多数作ることで伝導を遮断することである。グラスウールや発泡スチロールは、微細な空気層の集合体である。
蒸気配管や冷媒配管には、グラスウール、ロックウール、発泡ポリスチレンなどで保温し、放熱損失を最小化する。
8.3 対流の制御
対流には強制対流と自然対流がある。
強制対流は、ファンやポンプで流体を循環させ、伝熱を促進する。熱交換器や冷却塔がこれを利用する。
自然対流は、密度差による循環で、暖房の熱だまりがこれにあたる。
対流を抑制する最も効果的な方法は真空断熱である。魔法瓶は対流をゼロ化する。
8.4 放射の特性
すべての物体は温度に応じて赤外線を放出する。ステファン・ボルツマンの法則によれば、放射熱量は絶対温度の四乗に比例する。
応用例を見てみよう。炉壁の耐火レンガは、高温でも放射損失を最小化する。遮熱フィルムは、赤外線を反射し、室内温度上昇を抑制する。太陽光発電パネルは、日射を電気に変換し、残りは放射として放熱する。
第9章:比熱と熱容量—温まりやすさの個性
9.1 比熱と熱容量の定義
比熱は、物質一グラムを一度上げるのに必要な熱量である。熱容量は、物体全体を一度上げるのに必要な熱量である。熱容量は比熱と質量の積で表される。
9.2 代表的な比熱
水の比熱は4.2J/g·Kで最も大きい。エタノールは2.4J/g·K、鉄は0.45J/g·K、銅は0.38J/g·K、砂は0.8J/g·Kである。
9.3 エネルギー管理への応用
水の大きな熱容量は、温水暖房や床暖房に利用される。水が熱を蓄え、ゆっくり放出する。
蓄熱槽は、夜間電力で温水を蓄熱し、昼間使用することで、電力ピークカットに貢献する。
冷却水は、発電所や工場の廃熱を回収する。
金属の小さな熱容量は、急速加熱が必要な設備、たとえばフライパンやアイロンに適している。また、温度応答が速いため、温度センサや熱電対に使われる。
第10章:エネルギーの質—エクセルギーとアネルギー
10.1 エネルギーの階層
すべてのエネルギーは等価ではない。仕事に変換できる能力によって質が異なる。
高品位エネルギーには、電気エネルギー、機械的エネルギー、化学エネルギー、高温熱がある。
電気エネルギーは、ほぼ百パーセント仕事に変換可能である。機械的エネルギーは、摩擦損失以外は仕事に変換可能である。化学エネルギーは、燃焼で高温熱に変換可能である。高温熱は、カルノー効率に従い、一部を仕事に変換可能である。
低品位エネルギーには、低温熱や周囲温度と同じ熱がある。低温熱は、仕事にはほとんど変換できない。周囲温度と同じ熱は、全く仕事に変換できない。
10.2 エクセルギーとアネルギー
エクセルギーは、仕事に変換可能なエネルギー部分である。アネルギーは、仕事に変換不可能なエネルギー部分である。
エネルギーは、エクセルギーとアネルギーの和である。
エネルギー変換のたびに、エクセルギーはアネルギーに変わり、仕事に使える部分が減少する。
10.3 典型的な変換効率
火力発電の効率は約四十パーセントである。燃料の化学エネルギーが電気に変わる過程で、六十パーセントは廃熱となる。
電気モーターの効率は九十パーセント以上である。白熱電球の効率は五パーセントで、九十五パーセントは熱になる。LED電球の効率は四十パーセントで、白熱電球の八倍効率的である。
人間の筋肉の効率は二十五パーセントである。食物の化学エネルギーが運動に変わる過程で、七十五パーセントは体熱となる。
第11章:熱の制御技術—断熱・蓄熱・遮熱
11.1 断熱技術
グラスウールやロックウールは、多数の空気層で伝導を遮断する。
真空断熱は、二重壁の間を真空にすることで、伝導と対流をゼロ化する。魔法瓶やLNG貯蔵タンクがこれを利用する。
反射膜は、内壁を鏡面化し、放射も遮断する。
11.2 蓄熱技術
蓄熱槽は、夜間電力で温水を蓄熱し、昼間使用することで、電力ピークカットに貢献する。
床暖房は、コンクリートに蓄熱し、温度変動を平滑化する。
潜熱蓄熱材は、相変化、つまり氷やパラフィンの融解・凝固を利用して、大量の熱を蓄える。
11.3 遮熱技術
遮熱フィルムは、赤外線を反射し、室内温度上昇を抑制する。
遮熱塗料は、屋根に塗布し、太陽光の反射率を向上させる。
Low-E複層ガラスは、室内の赤外線を反射し、放熱を抑制する。
第12章:冷却の逆説—冷蔵庫とヒートポンプ
12.1 冷媒の役割
冷凍機の核心は、冷媒という作業物質である。冷媒は、気化と液化を繰り返すことで、熱を運ぶ。
圧縮機は、冷媒を圧縮して高温高圧化する。ここで仕事を加える。
蒸発器では、冷媒が蒸発して周囲から熱を奪う。これが室内側である。
凝縮器では、冷媒が液化して熱を放出する。これが室外側である。
膨張弁は、冷媒を急減圧して低温化する。
12.2 冷却サイクルの流れ
室内では、冷媒が蒸発し、気化熱で室内の熱を吸収する。これで室内が冷える。
圧縮機で、気体冷媒を圧縮し、高温高圧化する。ここで電気仕事を投入する。
室外では、冷媒が凝縮し、液化熱を室外に放出する。これで外が暑くなる。
膨張弁で、液体冷媒を減圧し、低温低圧化する。
そして再び室内の蒸発器に戻る。
重要なのは、室内の熱と圧縮の仕事の和が、室外への放熱に等しいことである。
12.3 なぜ電気が必要か
自然には「熱は高温から低温へ」にしか流れない。逆向き、つまり低温から高温に流すには、エネルギーを投入して強制的に熱を汲み上げる必要がある。これが圧縮機の役割である。
12.4 冷媒の選択
冷媒には、低温で蒸発しやすい物質が選ばれる。フロン類や代替冷媒がこれにあたる。
気化熱と液化熱が大きいほど、少量で多くの熱を運べる。
室温で液体の水は、沸点が百度と高いため、冷媒には不適である。冷媒は、マイナス三十度で蒸発するような物質を使用する。
12.5 ヒートポンプの原理
冷却サイクルの「逆利用」がヒートポンプである。
冷房モードでは、室内の熱を室外へ移す。
暖房モードでは、室外の熱を室内へ移す。配管の流れを逆転させる。
驚くべきことに、冬に外気温が五度でも、そこから熱を「汲み上げ」て室内を二十度にできる。電気ヒーターより三倍以上効率的である。
第13章:実例で見る熱力学の世界
13.1 夏の一日
あなたの生活に、すべての熱力学が詰まっている。
朝、エアコンをつける。室内の熱を室外へ移す冷却サイクルが動く。電気が冷却効果に変わり、COPは四である。室外機から熱風が出る。凝縮器が熱を放出している。
昼、車で外出する。車内が高温化している。ガラスが太陽光を透過し、放射加熱が起こっている。遮熱フィルムがあれば、赤外線を反射する。エンジンは燃料を燃焼する。発熱反応である。効率は三十パーセントで、残りは廃熱である。
午後、冷たい飲み物を取る。冷蔵庫が冷却している。冷媒の蒸発で熱を吸収する。吸熱である。缶の表面に結露する。水蒸気の凝縮で、発熱反応が起こっている。氷が溶ける。吸熱で飲み物を冷やす。
夕方、調理する。ガスコンロが燃焼する。発熱反応である。熱が鍋に伝導し、中身が対流で均一に加熱される。鍋の持ち手は断熱材でカバーされている。伝導を遮断している。
夜、入浴する。給湯器がヒートポンプ式である。外気の熱を汲み上げる。COPは三である。浴槽は保温されている。断熱構造である。体から汗が蒸発する。気化熱で体温を調節する。吸熱である。
すべては熱の移動、変換、制御の物語である。
まとめ:熱力学が教えること
「だからこうなるのか」
熱力学を学ぶことで、以下の現象が腑に落ちる。
コーヒーが冷めるのは、熱が高温から低温へ一方通行で流れるからである。
エアコンが電気を使うのは、自然の流れに逆らって熱を汲み上げるからである。
魔法瓶が冷めにくいのは、伝導、対流、放射の三経路すべてを遮断するからである。
ボイラの効率が百パーセントにならないのは、熱を仕事に変える際に必ずエントロピーが増加するからである。
発電所の効率が四十パーセントなのは、熱を仕事に変える過程で、エネルギーの質が下がるからである。
宇宙の一方通行ルール
熱力学は難解な理論ではなく、宇宙の一方通行ルールと、それに抗う人類の技術の物語である。
自然の摂理として、熱は高いところから低いところへ流れる。
技術の力により、エネルギーを投入すれば、逆向きにも流せる。
しかし避けられない代償がある。変換するたびに、エネルギーの質は下がっていく。
エネルギー管理とは、この制約の中で、いかに効率よくエネルギーを使い、無駄を減らすかを追求する営みである。熱力学はその羅針盤となる。

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