2026-02

教育

誰かの解説に頼らず、自分で一次情報を読むために

「一次情報の重要性」を認識し「どこにあるか」「どう読むか」を実践的に伝えるなぜ「一次情報」なのか二次情報の問題:バイアスは必ず入るテレビで「○○大学の研究によると、△△が健康に良いことが判明」と報じられる。SNSで「この成分は危険」と拡散さ...
科学・産業史

大航海時代がもたらした天然物資源ー香辛料から石油化学へ物質が世界を変えた

はじめに大航海時代(15世紀半ば〜17世紀半ば) は、世界各地に偏在していた天然物を、グローバルな交易網に組み込んだ時代である。香辛料、薬用植物、染料、樹脂、糖、嗜好品──これらは単なる商品ではなく、国家運営に不可欠な戦略物資 だった。医療...
科学・産業史

地球を測り、未来を読む――災害・天体・気象が教える科学の到達点と限界

はじめに:「測れるようになった世界」とは何か私たちの暮らす地球は、決して静止した舞台ではありません。自転し、公転し、プレートが動き、大気が流れ、海流が巡る――この動的な惑星の上で、人類は長い時間をかけて「測る技術」と「記録する仕組み」を築い...
科学・産業史

薬物規制の歴史ーなぜある物質は禁止され、別の物質は容認されてきたのかー

はじめに私たちは日常的に、薬やサプリメント、コーヒーやお茶、たばこなど「体に作用するもの」を口にしている。一方で、ある物質は厳しく禁止され、あるものは医師の管理下で使われ、また別のものは食品として自由に販売されている。この違いはどこから生ま...
科学リテラシー

人はなぜ「信じる」のか―信念形成の認知科学

本稿は、特定の宗教や信仰の真偽、あるいはその是非を論じるものではない。人間が「信じる」「集団に帰属する」という行為そのものを、認知科学・社会心理学の視点から整理する。宗教のみならず、イデオロギー、陰謀論、自己啓発、政治運動など、人間の信念形...
科学・産業史

資源制約が生んだ技術と、その限界認識ー錬金術・人工石油・の研究ー

要旨石油・天然ガス・石炭はいずれも生物由来の化石燃料であり、地質学的時間を経て生成された有限資源である。本稿では、①それらの生成過程と局在性、②資源に乏しい日本が石油を強く欲するに至った歴史、③人工石油(合成燃料)研究の国際的展開とエネルギ...
科学・産業史

測ることで世界を理解する──天文学から災害記憶まで

序論:相対性という視点私たちは地球の上に立ち、空を見上げ、足元を掘り、過去を振り返る。しかし、地球を外から眺めたことのある人間はほとんどいない。それでも人類は、地球の大きさを測り、天体の運行を予測し、大陸の移動を知り、次の災害に備えることが...
科学・産業史

失敗が科学と産業を前に進めた――仮説・実装・修正の歴史

科学的仮説の「誤り」、技術的判断の「失敗」、産業化の「挫折」。これらは恥ずべき過去ではなく、人類が前進するために必要だった試行錯誤の痕跡である。本稿では、畑村失敗学の思想を軸に、科学と産業がどのように「間違いながら進んできたか」を読み解く。...
科学・産業史

超能力研究は本当にあったー幽霊・念力・霊媒を真剣に検証した科学者たちー

映画『リング』の貞子は、念写という超能力で恐怖の映像をビデオテープに焼き付けた。井戸の底から這い上がり、テレビ画面を通り抜けて現実世界に現れる――こんな設定は完全なフィクションのように思える。しかし、実は19世紀末から20世紀中盤にかけて、...
科学リテラシー

なぜ「多い・高い・強い」は、ある点から効かなくなるのかー満足度の科学ー

はじめに:比例しているように見える錯覚価格が高ければおいしいはずだ。努力すればするほど成果は出るはずだ。性能が上がれば満足度も上がるはずだ。私たちは無意識に「投入量と満足度は比例する」と考えがちである。しかし、心理学・感覚科学・経済学の知見...