2025-12

フィールドワーク

大地の仕組みを体感するジオパークーなぜその地形が生まれたのか

ジオパークは、単なる景勝地ではありません。プレート運動や火山活動が形づくった地形が、地域の産業や文化をどう規定しているのか。日本各地の認定地を巡り、中学理科の知識を「社会を捉える力」へと繋ぎます。ジオパークとは?ジオパーク(Geopark)...
教育

旧帝国大学と地方国立大学にはどのような違いがあるのか―戦前から続く高等教育の階層構造

日本の大学は、名称こそ同じでも教育・研究力に大きな差がある。その背景には、戦前に形成された高等教育の階層構造と、戦後改革による「一斉大学化」がある。本稿では、帝国大学・地方国立大学の歴史的役割を整理し、予算・学生数・研究費・大学院体制から日...
科学リテラシー

「熱はなぜ一方通行なのか」―温度の世界ーS1-2-

私たちの身の回りでは、コーヒーが自然に冷めても、勝手に温まることはありません。このように「熱」が一方向にしか流れない背景には、物理学の根本原理である 熱力学 の法則が隠れています。はじめに:熱力学とは何かコーヒーは自然に冷めるが、冷めたコー...
科学リテラシー

「情報の流れ」は、私たちの判断をどう形づくっているかーS6-3-

検索すればすぐ答えが出る。スマートフォンは道案内も翻訳もしてくれる。AIは文章を書き、画像を生成する。この記事では、情報技術を単なる「道具」としてではなく、背景にあるシステムとして理解する視点を紹介していくなぜ情報技術は「便利なのに不安」な...
科学リテラシー

食品の保存・加工技術から栄養学までーS5-1-

食品の安全性や品質を理解するには、微生物、化学反応、温度、水分といった複雑な要素が絡み合う食品科学の知識が不可欠です。食品の腐敗メカニズムから保存方法、添加物の役割、食品表示の読み方、三大栄養素まで、日常生活に直結する食品科学の基礎を体系的...
科学リテラシー

科学とは何だろうか?ー証拠・反証・再現性で世界を考えるーS0-1-

科学は、身の回りの出来事を、証拠に基づいて考え、間違いがあれば確かめ直す姿勢そのものです。本稿では「証拠と論理」「反証可能性」「再現性」という三つの視点から、科学的な考え方の基本を解説します。日常生活で情報を見極める力にもつながる、科学の本...
科学リテラシー

生態系と環境― 私たちは「自然の外」にいるのか ―S3-5-

私たちは日々、自然から切り離された都市空間で暮らしています。しかし、呼吸する酸素、飲む水、食べる食料――これらすべては、見えないところで機能し続ける生態系が供給しているものです。生態系を「自己調整する循環システム」として理解し、人間活動がそ...
教育

一生を支える義務教育の力:中学理科・数学の定着が『自律』の土台になる

私は大学を辞めてから、幅広い職種や領域で仕事をしてきました。そのなかで確信したことがあります。それは、義務教育こそが社会を生き抜く「最強の武器」であるという事実です。学習習慣のない人が多い現代だからこそ、義務教育を徹底的に「学び直す」ことが...
オピニオン

なぜ人生の選択肢は見えなくなるのか ― 発達心理学と認知科学の視点

一般に人生はサイクルで語られます。大人になるにつれて、選択肢は少しずつ減り「まあ、人生ってこんなものか」と思いながら毎日を暮らしています。でもなんかやらないといけない気がしています。はじめに「転職したいが、失敗が怖い」「副業を始めたいが、時...
科学リテラシー

設計思考とトレードオフ:なぜ世の中に「完璧な製品」は存在しないのかーS6-1-

設計とは白紙から理想を描くことではなく、数え切れない制約の中で「最適解」を探す営みです。本稿は、製品設計を通じて対立する要求のバランスをどう取るかを示し、トレードオフの本質とそこから生まれる創発的解決の可能性を読み解きます。はじめに朝、スマ...