2026-01

科学・産業史

発酵という人類と微生物の共生が築いた食文化

味噌や醤油、日本酒にヨーグルトやチーズ――世界各地の伝統食に共通するのが「発酵食品」です。微生物の働きが味覚や保存性にどのような影響を与え、現代の健康科学とどう結びついているのか。一万年以上にわたる人類と微生物の共生の歴史を、科学的視点から...
教育

工学・医学・法学にみる人気学部の変遷と20年後の戦略

日本の近代史を振り返ると、時代とともに価値観が移り変わり、人気な職業も変化しているという事実があります。では、日本の大学学部の人気はどのように変遷してきたのでしょうか。工学部・医学部・法学部という三つの主要学部の盛衰を通じて、日本社会の構造...
科学リテラシー

モデル化によって現象の将来が予想できる

スマートフォンの地図アプリで「あと15分で到着」と表示されるとき、アプリは現在地から目的地までの距離、道路の混雑状況、平均速度などを数式で処理し、到着時刻を予測している。天気予報も同様だ。大気の温度、湿度、気圧、風速などの膨大なデータを、流...
科学・産業史

計量の発展とSI単位系ー「計る」という行為が支えた文明ー

スーパーのレジで肉を買うとき、あなたはその重さを疑いません。タクシーに乗るとき、運賃メーターが不正だとは考えません。電気料金の請求書を見て、計測値を検証したりしません。なぜこれほど当然のように信頼できるのでしょうか。その背景には、国家による...
科学・産業史

音楽の科学史― 記譜法・楽器・和音・調の進化を読み解く ―

音楽は感情に訴える芸術であると同時に、厳密な物理現象でもある。私たちが耳にしている音は、空気の振動として測定可能であり、音楽の違いは曖昧な感性ではなく、周波数や振幅、波形といった量の違いとして説明できる。では、なぜバッハとベートーヴェンは異...
科学・産業史

公害問題の科学|公害病から学ぶ環境リスクと社会的責任

明治維新以降の急速な近代化の過程で、鉱山開発、重工業化が進み、高度経済成長期には化学産業が飛躍的に発展しました。こうした産業の拡大とともに、公害もまた広がっていったのです。しかし当時、公害被害は科学的事実の否認や情報統制、法制度の空白の中で...
科学・産業史

科学が明らかにする日本の古代史ー考古学で用いられる科学ー

「考古学」と聞くと、土器や遺跡を発掘し年代順に並べる伝統的な学問を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし現代の考古学は、物理学・化学・生物学・地学といった自然科学の手法を取り入れた解析が進んでいます。文献記録が乏しい古代において、これらの科学...
科学リテラシー

環境に放出される化学物質|測定・基準・管理の仕組み

私たちの暮らしを支える「化学物質」。しかし、その便利な物質が一度コントロールを失えば、自然環境と傷跡を残します。環境汚染は、「物質が環境中でどう振る舞うか」を十分に理解せず使ってきた結果です。環境化学とは、単に汚染物質を調べるだけの学問では...
教育

教育が機能する条件|国際比較からみた学力差から

日本の中学生は学力テストで世界上位に位置します。PISA 2022では科学的リテラシーで世界2位、TIMSS 2023でも中2理科が3位・数学が4位という結果を残しています。しかし、日本の生徒たちは「科学が将来役に立つ」と感じる割合が低く、...
科学・博物館

日本の国立公園・国定公園92ヶ所リスト|週末に行ける自然学習ガイド

日本全国に点在する国立公園と国定公園。これらは単なる観光地ではなく、自然公園法にもとづき、「特にすぐれた自然の風景地を、国民の保健・休養・教化のために利用しつつ、将来世代に引き継ぐ」ことを目的として管理されている区域です。国立公園では、立ち...