科学リテラシー

物質の構造と性質― 世界は「見えない粒のルール」でできている ―S2-1-

この章のねらい水、空気、金属、プラスチック。私たちの身の回りは、すべて「物質」でできています。しかし、私たちが直接目にしている色や硬さ、重さや匂いは、物質そのものの正体ではありません。それらはすべて、目に見えない原子や分子の構造と、その相互...
科学リテラシー

科学とは何だろうか?ー証拠・反証・再現性で世界を考えるーS0-1-

科学は、身の回りの出来事を、証拠に基づいて考え、間違いがあれば確かめ直す姿勢そのものです。本稿では「証拠と論理」「反証可能性」「再現性」という三つの視点から、科学的な考え方の基本を解説します。日常生活で情報を見極める力にもつながる、科学の本...
教育

誰かの解説に頼らず、自分で一次情報を読むために

「一次情報の重要性」を認識し「どこにあるか」「どう読むか」を実践的に伝えるなぜ「一次情報」なのか二次情報の問題:バイアスは必ず入るテレビで「○○大学の研究によると、△△が健康に良いことが判明」と報じられる。SNSで「この成分は危険」と拡散さ...
科学・産業史

薬物規制の歴史ーなぜある物質は禁止され、別の物質は容認されてきたのかー

はじめに私たちは日常的に、薬やサプリメント、コーヒーやお茶、たばこなど「体に作用するもの」を口にしている。一方で、ある物質は厳しく禁止され、あるものは医師の管理下で使われ、また別のものは食品として自由に販売されている。この違いはどこから生ま...
教育

旧帝国大学と地方国立大学にはどのような違いがあるのか―戦前から続く高等教育の階層構造

日本の大学は、名称こそ同じでも教育・研究力に大きな差がある。その背景には、戦前に形成された高等教育の階層構造と、戦後改革による「一斉大学化」がある。本稿では、帝国大学・地方国立大学の歴史的役割を整理し、予算・学生数・研究費・大学院体制から日...
科学リテラシー

食物からエネルギーと部品になる仕組み―消化と代謝ーS5-2-

私たちは毎日「食べて」いますが、その行為がどんな仕組みで健康を支えるのか考えます。私たちが食べた一口のご飯やステーキは、どのようにして全身の細胞のエネルギーになるのでしょうか。口から肛門まで約9メートルに及ぶ消化管は、食物を分解し、栄養素を...
フィールドワーク

日本列島誕生の叙事詩― 動く大地と鉱山・温泉との繋がり

日本列島は数億年にわたるプレート運動と地殻変動によって形成され、現在の地形や自然現象の“物語”を地質学的に読み解くことができます。本記事では、付加体や巨大断層の形成から日本海の誕生、そして地震・温泉・鉱床の起源まで、動く大地のプロセスを解説...
科学リテラシー

快適な家は設計できる住環境を「流れ」で考える科学ーS4-

住宅を快適で持続可能にするには、単に間取りを考えるだけでは不十分です。ZEH住宅の仕組みを『エネルギーの流れ』という視点から解きほぐし、太陽エネルギーの活用、断熱・換気・湿度管理まで、住環境設計の科学的本質を読み解きます。はじめにZEH(ネ...
科学リテラシー

科学はなぜ断言しないのか―観察・モデル・不確実性ーS0-2-

天気予報の「降水確率60%」という表現に、もどかしさを感じたことはありませんか。「結局、降るの?降らないの?」と。実は、この曖昧さこそが科学の誠実さの証なのです。本記事では、科学が断言を避ける理由を、観察の限界、モデル化の本質、誤差との向き...
フィールドワーク

発明が日常に変わるとき―科学技術と社会実装の系譜から未来を読む

特許制度創設100周年を記念し選出された「日本の十大発明家」。高度な専門知を社会に共通する価値へと変換した先人たちの足跡。彼らの功績は、単なる過去の記録ではなく、今日の巨大産業や日常を支える不可欠な「基盤」として機能しています。はじめに科学...